2023/10/11 19:31
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羊をめぐる冒険③、2カ国目ベルギー編です。
フランスからベルギーまでは、タリスという高速鉄道に乗っていきます。
早朝に出発し、まず宿泊先の最寄り駅からパリ北駅行に乗ったはずの私たちでしたが、
まさかの逆方向の電車に乗り、高速鉄道に乗り遅れました。

逆方向とは知らず、最初の電車に乗れてホッとしている人たち
新たなチケットを手に入れ、パリからブリュッセルまで、約1時間。
さらに乗り換えて、目的地はメヘレン。

メヘレンは、ベルギーのブリュッセルとアントワープの間にある小さな街です。

今でも300以上の歴史建造物・モニュメントが残ってある古都です。
私たちがこの街に足を運ぶきっかけとなったのは、
ベルギーの羊たちの毛洗い、ゴミ取りなど、
フェルトや糸にするための材料づくりをしている、ナギレさんという方から連絡をいただいたからです。
彼女は、ヨーロッパの羊毛のほとんどが捨てられていることを知り、それらを活用するための活動をしています。
3月に粗清草堂が出演したNHKの朝イチを見て、連絡をくださいました。
初日は、ナギレさんのアトリエでもあるご自宅に訪問させていただきました。

日本では中々手に入らない、様々な種類の羊たちの毛を見せていただきました。


シート状のフェルトを作る機械と、繊毛作業に使うドラムカーダー。

ナギレさんのパートナー、ディーンさん。
一緒に食事をしたり、駅まで送迎をしてくれました。
2日目は、羊服のワークショップ。

ナギレさんと、そのお友達と、ベストづくりをしました。
日本から持ってきたコットンの土台に、ナギレさんが用意してくれたベルギーの羊毛をのせていきます。


ずれないように、真空状態にします。


方向を変えながら、ゴロゴロ。振動を与えます。
熱・湿気・振動が揃うと、フェルト化していきます。

地元の羊毛で、素敵なベストができました。
2日という短い間でしたが、とても楽しい冒険でした。
粗清草堂